今回はまた物理学のはなしに戻って、以前「浪岡 智がお送りする自動車整備について15」で紹介した岩波書店のキーポイントシリーズのひとつである『キーポイント力学』 (吉田春夫)を深く掘り下げていきたいと思います。
この本は私のなかで、ちゃんと勉強をした物理学の本のひとつです。
扱っている例題は難所を解説した目からウロコが出る内容です。
前に書きましたが、東京大学大学院入試に出る「力学」の問題をまるで解説してあるかのような感じです。なので、東大院を受験するにあたって、この本「キーポイント力学」での勉強は必須でしょう。
具体例をあげると、東大院は力学の重要問題である「惑星の軌道」がよく出ると思います。
力学は微積分を使っての分野ですが、特に「合成関数の微分法」がちょっと苦労して計算しないとわからないところだと思います。
その他、「極座標表示」を詳しく説明したところも、この本の特徴ですが、普通の教科書では前述の難所の計算は掲載されていません。
私はここあたりの勉強にぼう大な時間がかかってしまいました。けれども、今ではこれらの計算は得意です。
「理論物理学者は力学に返る」というはなしがあります。そう、力学は古典力学を考えると難しいのです。
私はまだ力学は標準的な問題が解けない、入門の段階です。
標準問題であってもそう簡単に解けるようになるわけではありません。問題が解けるようになるためにも、数をこなす必要もあります。
はなしはちょっと変えて、物理学科の学生も「力学」を1冊勉強して大学卒業となったりすると思います。しかし、道具としての微積分も苦手として卒業していく学生が多いと思います。物理学科の学生であっても、その程度のレベルなのです。
また、山内恭彦著の裳華房『大学演習力学』も勉強がある人は本当にいるでしょうか。しかしながら、この本はみなさんも難しいと思うでしょう。
ですが、私も頑張るので、山内恭彦、そしてゴールドシュタイン『古典力学』も解けるようになるまで頑張りましょう。
今回も株式会社ジャストライト浪岡 智が、吉田春夫の「キーポイント力学」という本について再考して紹介しました。
株式会社ジャストライト
代表・浪岡 智
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